フットケアはなぜ必要?フットケアの専門家が解説します 2021.12.10

フットケアはなぜ必要?フットケアの専門家が解説します

足は「第2の心臓」ともよばれるほど、人間の体にとっては重要な働きがあります。

当たり前のことで普段気にすることはあまりないかもしれませんが、足裏は体の全体重を支えていて、立っているだけでも大きな負担がかかっています。さらに、歩いたり靴を履いたりすることで足裏が擦れて、刺激を受けているのです。

靴下やストッキング、靴などで締め付けられている時間も長く、特に女性はヒールやミュールなど負担のかかりやすい靴を履く機会が多いことから、タコや魚の目などのトラブルにつながることも。

トラブルが発生すると、歩行バランスが崩れて全身のバランスにも影響を与えます。

重要な役割を担うところでありながら大きな負担がかかっているからこそ、
日常的なフットケアが必要なのです。

今回は、フットケアをする前に知っておきたい角質についての知識や皮膚の構造、フットケアの必要性について足の専門家が解説します。

足に厚く硬い角質が溜まる原因は?

足は、床や地面に接して、全身の体重を支えている大切な部分。立ち上がるだけでも大きな負担がかかっています。さらに、立ったり歩いたりするたびに圧力や摩擦が加わり、靴や靴下、ストッキングを履くことで摩擦を与え続けてしまっています。そのため、日常的に刺激を受けている足裏やかかとは、負担と刺激から皮膚を守ろうとして角質が厚くて硬くなってしまうのです。
また、乾燥も角質が溜まる原因になります。足の皮膚が乾燥すると、ターンオーバーが乱れて古くなった角質がはがれ落ちずに肌にとどまります。
そのため、角質が溜まって厚く硬くなり、足裏やかかとがガサガサしたりひび割れてしまうのです。

まず皮膚の構造や機能について理解を深めていただきながら、なぜ足裏やかかとの皮膚に角質が溜まり厚く硬くなるのか?なぜ乾燥しやすくなってしまうのか?についてわかりやすくお伝えしたいと思います。

角質層(角層)とは

皮膚内の構造
皮膚の構造と機能

私たちの皮膚の一番外側にある薄い膜を「表皮」といいます。表皮の一番外側にあるのが「角質層」です。その厚さはわずか約0.02mmでラップ1枚ほどの薄い膜でありながら、この角質層の水分量をいかに保つかがすこやかな肌をつくるカギになります。つまり、私たちの肌が美しく健康な状態であり続けるためには、この「角質層のうるおい」が重要なのです。

肌のうるおいを保つ「3つの保湿因子」のメカニズム

3つの保湿因子

角質層には、肌のうるおいを保つための「3つの保湿因子」があります。

1つめの保湿因子は、角質層の表面にある「皮脂膜」です。
皮脂膜は、皮脂と汗が混ざったもので「天然のクリーム」と呼ばれ、肌表面の水分の蒸散を防ぎうるおいを保ちます。皮脂膜の働きによって、しっとりとうるおってなめらかな肌をキープできるのです。また、雑菌の侵入や繁殖を防ぎ、肌を健康に保つ重要な役割も果たしています。

2つめの保湿因子は、「天然保湿因子(NMF: Natural Moisturizing Factor)」です。角質細胞に存在する天然のうるおい成分で、約半分が肌の“うるおいのモト”になるアミノ酸で構成されています。アミノ酸は、角質層の中で水分を蓄えてうるおいをキープする大切な働きをしています。

3つめの保湿因子は、「細胞間脂質」です。細胞間脂質の役割は、水分を蓄えて肌を保湿すること。そして、細胞と細胞の間を埋めて、外部の刺激から肌を守る「バリア機能」をサポートする重要な存在です。角質細胞の間を埋めるセラミドを中心とした脂質の層が水分を挟み込んで重なり合っています。角質層のうるおいの80%以上はこの「セラミド」などの「細胞間脂質」が守っているのです。

このように、私たちの肌を美しく健康な状態に保つためには、「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」がそれぞれ役割を果たすことが重要です。どれか一つ要素が欠けているだけでもうるおいは逃げてしまいます。
天然保湿因子は加齢でも減ってしまうので、日頃からしっかりとフットケアをして補うことが大切です。

足裏の表皮の構造

足裏やかかとは、顔や体の皮膚と構造が異なっていることをご存知でしょうか?
実は、私たちの手のひらと足裏の皮膚は、体の中でもちょっと特殊な構造をしているのです。

足裏の表皮の構造

私たちの体の皮膚の最も外側の層である「表皮」は、厚さが平均約0.2mmの薄い膜で、外部からの異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐバリアとなって、内部を保護しています。
外側から「角質層(かくしつそう)」・「顆粒層(かりゅうそう)」・「有棘層(ゆうきょくそう)」・「基底層(きていそう)」の4層構造です。しかしながら、手のひらと足裏の表皮には、角質層と顆粒層の間に「淡明層(たんめいそう)」が存在するため、5層構造になっています。この淡明層こそが、皮膚の強度を高めていると言われています。そのため、足の表皮は、甲側が約0.2mmの厚さに対して、足裏では約0.6mmと他の部位に比べて極めて厚くなっているのです。

また、足裏にはもともと毛が生えてないため、毛が生えるところに必ずある「皮脂腺」が存在しません。そのため、汗はかいても皮脂が出ないため、肌の水分が逃げやすく乾燥しやすい性質があります。

さらに、足裏やかかとは体の全体重がかかる部分で、その衝撃に耐えられるように防御機能として角質層が厚くなっています。乾燥すると角質がさらに硬く厚くなり、ひび割れや亀裂、ひどいときには出血が見られることもあります。

足裏の皮膚の特徴

このように、足裏の皮膚は特殊な構造と特徴があることから、足にあったケア用品によるフットケアが必要なのです。

まとめ

今回は、フットケアをする前に知っておきたい角質についての知識や皮膚の構造、フットケアの必要性について解説しました。

足は「第2の心臓」ともよばれるほど、人間の体にとっては重要な働きがあります。
トラブルが発生すると、歩行バランスが崩れて全身のバランスにも影響を与えますので、日常的なフットケアが必要なのです。

足をケアするためには専用の化粧品がおすすめ。「足の専門家による 足のための 足の化粧品」をコンセプトに、足を美しく健康に保つことを目的に作られたフットケア化粧品、PEDI+(ペディプラス)です。 角質層に不足しがちなセラミドやスクワランなどの保湿成分や足の皮膚の特徴に合わせて厳選した成分を配合しています。

フットケアのやり方も重要になってきます。PEDI+が提案するオリジナルフットケア手法(JAPANESE MEDI PEDI METHOD:ジャパニーズメディペディメソッド)による正しい使い方で、ご自宅でのフットケアを実践してみましょう。毎日がんばっている足をいたわりながら、足がよろこぶケア習慣を身につけてください。

参考文献:
光井武夫. 新化粧品学. 南山堂(2001)

この記事の監修者
フットケアスペシャリスト/スポーツ医学博士<br>桜井 祐子

フットケアスペシャリスト/スポーツ医学博士
桜井 祐子

フットケアサロン「足の専門店PEDI CARE(ペディケア)」代表
角質からタコ、魚の目、巻き爪といった様々な足のトラブルを解消し、「健康で美しい足」を目指すトータルフットケアを提供。医療・予防・美容分野におけるフットケアスペシャリスト(足の専門家)育成のためにスクールで指導も行っている。一般社団法人日本トータルフットマネジメント協会の理事長をつとめ、執筆や講演、TV・メディアに多数出演するなどフットケアの専門家として幅広く活動中。

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